Amberian Dawn - River of Tuoni(...and Tommi Kuri R.I.P.)

Amberian Dawn - River of Tuoni
[2008]/Finnland

フィンランド発のネオクラシカルな1st。
キャッチーでクサメロで透明感なメロディーに、
クラシカルな要素も目立つ、贅沢で高品質なバンドだ。

オペラティックなソプラノボイスも美しい。
元NightwishのTarjaよりも万人受けしそうな声質だ。
また最近の女性ボーカルバンドにありがちなゴシック要素が少ないのがまた良い。

外れの曲がないが、1曲3min~4minと短いので、
ボリューム感★★

歌詞は主に、フィンランドの民族ポエム「カレワラ(Kalevala)」
に基づいたものが多いため、事前に少しストーリーを知っていると
より楽しめるかもしれない。

下記メンバーはアルバム作成時のものだが、
現在はボーカルのHeidi Parviainenが脱退し、
ドラムのHeikki SaariとギターのKasperi Heikkinenも脱退しており、
現在はかなりメンバーが変わってしまった。

また、2015年1月、このアルバムのベーシスト、Tommi Kuriが亡くなった。
http://amberiandawn.com/tommi-kuri-has-passed-away/

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●member(2008)
・Heidi Parviainen: Vocals
・Tuomas Seppala: Guitar, Keyboards
・Kasperi Heikkinen: Guitar (on tracks 7 and 9, guitar solo on track 9)
・Tom Sagar: Keyboards
・Tommi Kuri: Bass
・Heikki Saari: Drums, Percussion


◆ #1【River of Tuoni】



このアルバムのリード曲で、タイトル。
"Tuoni"とは、カレワラの中に出てくるトゥオネラ(Tuonela:
日本でいう地獄のようなアンダーグラウンドな場所)の支配者。


この歌は同じくカレワラの登場人物
「レミンカイネン(Lemminkäinen)」についてだ。

レミンカイネン(自称イケメンでナルシスト気味)は、
トゥオネラで調子に乗りすぎて、ちょっかいだしたおじいさんに復讐される。
(バラバラ死体にされる)

その後、川の中に沈められる。

彼の母は、いなくなった息子を探してトゥオネラにたどり着く。
(いろいろあって)川に息子の遺体があることを知り、息子の肉片を集めはじめる...。
この曲はそんな一説部分を唱っている。

PVは、なんかちょっと暗くて見にくいが、
クラシカルで冷たさと暗黒さをもったメロディーと、
Heidiの神秘的で繊細な声がお気に入りの1曲。

最後に、Tommi Kuri R.I.P.

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Favorite Track / #1,2,3,4,11

1. River Of Tuoni
2. Wings Are My Eyes
3. Lullaby
4. Valkyries
5. Fate Of The Maiden
6. My Only Star
7. The Curse
8. Passing Bells
9. Sunrise
10. Evil Inside Me
11. Dreamchaser (Japan bonus track)