ドイツの童話からのモチーフ:Rumpelstilzchen <ペーパーマリオRPGより。>
ペーパーマリオRPG(ゲームキューブのやつ)を
未だたまに引っ張りだしてはやっている。
@Stage 4
クラガリさんがいっぱいいるステージのストーリーネタについて。
このステージを進むには、"あるもの"を持っていないと先に進めないのだ。
町のなかに1人(1匹?)クラガリさんがいるので話かけると、
「ウスグラ村に行くためには、自分の名前がかかれたものを身につけないと
行けないから(なぜかお尻に)名前を書いてあげるね。」と言ってくれる。
(クラガリさんかわいすぎ。)
そう!このステージでは名前が重要なキーワード!
このステージのモチーフは「ランペルスティルトスキン」from Germany!!
(アメリカにこんな名前のバンドいるよね)
日本の童話「大工と鬼六」にあたるドイツのおとぎ話で、
原題は、"Rumpelstilzchen(ルンペルシュティルツヒェン)"
"名前っていうのは大事なものだよ"ってことを伝えたい話である。(超省略説明)
鬼とか悪魔とかの名前を見破るということは
相手のアイデンティティーを奪うことに繋がる。
なぜなら、名前がある=存在証明であり、
相手に存在を認識(認知)された〜 ⇒
神秘性薄れる〜 ⇒
特殊パワー消滅〜⇒
死
となる。(童話の中の悪魔や物の怪の場合ね)
人間の場合でも、実際に日本では"実名敬避俗”という文化があり、
「名前は体ではなく,魂につくという思想」であった。
『本名を知られる=魂のありかを知られる』可能性があるので、
結果、名前は神聖なものとなり,口にすることもタブーとなる。
実名を隠すことにより幼児を死や、その他の悪い存在から隠すという考えからだ。
実名を官職名や地名で代用したり,通称や俗名,号,字をつけたりするのもそのせい。
藤原定家(さだいえ)を”テイカ”と読む「有職読み」もこの一種。
子どもに悪い神様(魂)がつかないようにわざと汚い名前をつけたりもした。
世界でも同じく「名前=魂」的な考えはあったようだ。
「大工と鬼六」も日本の話ではなく、元になったのは、古代の北欧伝説である。
ああ、長くなった〜
ゲームの話だった。
このステージのマリオも、
"名前を奪われる!”というファンタジー感満載の展開になり、
連れてた旅の仲間もマリオに気づかなくなってしまう。
その後、名前と体を奪ってマリオになりすましている張本人が登場し、
「俺の名前を当ててみな」っていう、まさに鬼六的展開。
(ここでは一応マリオになりすましてるやつの名前は書かない。
ネタばれはしない主義。)
元ネタに気づいたときって妙に嬉しくなって
一人でえ?え?!!みたいな変なテンションになる。(よね?)
いまだにこのゲームソフトで遊んでるんだけど、
同じくまだやってる人いるかな